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自転車旅行初心者の背中を押すブログ

更新停止中。ツイッターはちょくちょく見てます。(2015/8/6)

荷物の積み方

サイドバッグを積んだ自転車

この記事では長期自転車旅行での荷物の積み方について考えます。スポーツ自転車の利用を想定してますが、ママチャリ旅行の場合も参考になると思います。

背負うか自転車に積むか

一般に連日長距離を走る場合は荷物はなるべく身につけない方がいいと言われます。その理由としては

  • 重心が高くなるので安定性が悪くなる
  • 蒸れる
  • 体に負担がかかる

というものがあります。基本的にはこの意見に同意しますが、私は背負うという選択肢も十分にアリだと思います。

まず安定性に関してですが、ある程度速度が出てしまえば自転車は重心が高くても低くても安定しますので、速度がでているときは問題がありません。低速時や停止時に重心が高ければ安定しないと言うのは確かなのですが、自転車に荷物を積んでいる場合と違い荷物を人が背負ってる場合は人がバランスをとりますので、不安定になることはありません。つまり安定性に関しては問題がないことになります。

蒸れるのは冬はさほど問題になりませんし、夏でも我慢できないことはありません。体に負担がかかるのは大きな問題ですが、リュックを背負って長期自転車旅行をしている人の話を聞くと、我慢できないレベルではないようです。さらにリュックのメリットとして、手軽であること、冬は防寒対策になること、荷物の積み下ろしの手間がなくなることなどが上げられます。

というわけでリュックを背負うという選択肢もなくはありません。現に自転車旅行をしているとリュックで長期自転車旅行をしている人にもたまに会います。特に短期だったり、荷物が少ない旅行だと体の負担は問題になりにくいのでリュックでもよくなってくるでしょう。私の感覚ではテントなしならどんな長期間でも、テントありでも一週間以内の旅行ならリュックもアリかなと思います。ですが基本的には一般的な意見の通り、荷物はなるべく背負わない方がいいでしょう。

荷物を背負う場合の注意点

片肩掛けは問題外

片肩掛けのバッグは体に負担がかかりすぎるので問題外です。自転車用の片肩掛けメッセンジャーバッグも街乗り用だと考えて下さい。

背負い方

自転車に乗って荷物を背負うときに重要なのは、リュックの重量を背中で受け止めることです。体を立てて肩で重量を受け止めると肩に負担がかかります。リュックの紐はきつくならない程度に短くし、前傾姿勢で自転車に乗りましょう。

リュックは専用品

リュック断然自転車専用品がいいです。背負いやすさが全然違いますし、蒸れなどの対策もとってあります。登山用のバッグも自転車専用品に準じる使いやすさがありますので、持っている人はそれを使ってもいいでしょう。ただし自転車用のリュックには容量の大きい物はないので、テントや寝袋を積みたいと言う場合は登山用のバッグを使うことになります。

自転車用のリュックはドイターという会社の製品が圧倒的に定番で、他のメーカーの製品を見ることは少ないです。特に理由がなければドイター製品を使うのが無難でしょう。ドイターの自転車用リュックで最大なのは30Lのトランスアルパイン30になりますが、これではテントや寝袋を入れるには小さすぎるので、それらを入れようという場合は登山用を使うことになります。登山用もドイター製品は定番の一つですが、他にも定番メーカーがあるようですので、アウトドアショップに行って見てみるといいでしょう。

自転車への荷物の積み方いろいろ

自転車へ荷物を積む際のいろいろな方法を紹介します。

リアキャリアの上に自転車専用バッグを乗せる

写真のようなものを使う方法です。キャリアが専用品になっていることが多いです。容量が大きいものがないため(恐らく大容量のものを安定させるのが難しいのでしょう)長期自転車旅行ではあまり使われません。

リアキャリアの上に普通のバッグを乗せる

キャリアの上にボストンバッグやリュックなどをゴム紐でくくりつける方法です。重心が高くなるので低速時・停止時に多少不安定になりますし、荷物の積み下ろしも大変ですが、お金もかからず簡単なので最初はこれでいくのも十分にアリでしょう。

キャリアに自転車専用バッグを吊す

写真のような専用のサイドバッグを使います。長期自転車旅行ではもっともよく使われる積載方法で、いかにも自転車旅行という感じがします。重心が低いので低速時・停止時に安定しますし、かなりの量の荷物を積むことができます。上部が空きますのでさらに荷物を積むことも可能です。サイドバッグはフロントキャリアに吊すこともあり、フロントとリアの両方に吊すこともあります。

キャリアの横に普通のバッグを吊す

単にS環で吊すだけなどだと走行中に落ちたりバタついたりしますので、安定して吊すためには工夫が必要です。「自転車 サイドバッグ 自作」で検索すると実際にやっている人が見つかります。ですが耐久性・防水性や着脱の手軽さを専用品に近づけるのは相当に大変そうなので、特に自作を楽しみたいという場合以外は専用品を買うのが無難でしょう。

自転車専用のフロントバッグを使う

モンベル ツーリングフロントバッグモンベル ツーリングフロントバッグ
アタッチメントを使うタイプ
オーストリッチ F-104オーストリッチ F-104
キャリアに乗せるタイプ

フロントバッグは自転車のハンドルの前に取り付けるバッグです。フロントキャリアの上に乗せるものと、ハンドルにアタッチメントを取り付けてハンドル部分だけで支えるものがあります。ほとんどの長期自転車旅行者がなんらかのフロントバッグを利用しています。

フロントバッグはワイヤーの干渉やハンドルの形状によって取り付けられない場合があるので、購入の際は自転車店に相談することをおすすめします。

フロントバッグを自作する

「フロントバッグ 自作」で検索するとたくさんの実践例が見つかります。この場合もやはり耐久性・防水性・着脱のしやすさ専用品に近づけるのは大変そうなので、自作を楽しむという場合以外は専用品を買うことをおすすめします。

サドルバッグを使う

写真のようにシートポストに取り付けるバッグを使います。積載量が少なく、またリアキャリアに荷物を乗せると干渉することが多いのであまり長期自転車旅行ではサドルバッグは使われません。ロードバイクの日帰りサイクリングなどではチューブや工具など最低限の荷物を入れるのによく使われます。

ボトルケージに入れる

ボトル用のスペースに輪行袋などを入れることができます。また、ツール缶と呼ばれるボトルケージに差し込んで使う缶状のケースが販売されています。しかし後で述べる重量の分散ということを考えるとボトルケージには重量の重いものを入れておいた方がよく、またもちろん頻繁に使うものを入れておくべき場所なので、結局はボトルを入れておくのが一番いいということになります。しかしボトルケージを2つつけている場合は1つにボトル以外のものを入れてもいいでしょう。

自転車に荷物を積む場合の注意点

重心は低く

荷物の重心は低くした方が低速時・停止時に安定します。

重さは分散させる

重さがどこかに偏っているとその部分のパーツに負担がかかり、折れやすくなってしまいます。また左右どちらかに重さが偏っていると安定性か悪くなります。前輪側と後輪側も重さを分散させるのが基本です(前と後ろどちらを重めにした方がいいかというと、前を重くするべきだという人と、後ろを重くするべきだという人がいて、定説はありません)。

しっかり固定

段差を乗り越えるときや、荒い路面を走っているときなどは自転車は激しく揺れます。特に峠の下りは激しい振動が加わることが多く、平地でテストして大丈夫だと思っていても振動で荷物が崩れてしまうこともあります。荷物が崩れると場合によっては事故に繋がります。荷物は過剰なぐらいにしっかり固定しておきましょう。

防水対策をする

長期旅行をするばあいは防水対策が必須です。対策の1つはオルトリーブ・バックローラークラシックなどの完全防水のバッグを使うという手です。完全防水のバッグであれば中身が濡れることはありません。しかし防水を謳っている製品のほとんどは完全には防水ではありませんので、そういうバッグを使っている場合は中の荷物をゴミ袋などに入れて中身が濡れるのを防ぎます。また、防水でないバッグに専用カバーをつける製品もありますが、そういうカバーも完全には水の侵入を防いではくれませんので、やはり中身をゴミ袋などに入れる必要があります。バッグが濡れるのは諦めて防水でないバッグを使い、中身をゴミ袋にいれるという手もあります。

結局完全防水のバッグを使う場合以外は荷物をゴミ袋などに入れる必要があることになります。事実上完全防水のバッグはオルトリーブのバッグだけですので、実際の旅行者はオルトリーブのバッグを使っているか、中身をゴミ袋などに入れているかのどちらかである場合がほとんどです。

積み下ろしを楽にする

旅行中は何度も荷物積み下ろしをします。積み下ろしに時間がかかると時間がないときは焦りますし、疲れてるときは嫌になります。なるべく簡単に積み下ろしができるようにしましょう。自転車専用のバッグはワンタッチで取り外しができるものが多く、この点では便利です。

荷物がホイールに触らないようにする

ホイールに荷物が触れるだけならまだいいのですが、荷物を巻き込むとタイヤがロックして転倒してしまうことがあります。バッグのベルト類も垂れたりしないようにしましょう。

バッグの一カ所にダメージが集中しないようにする

角張った荷物やゴム紐などでバッグの一カ所に力を与え続けるといつか破けます。バッグに与えるダメージを分散しましょう。

頻繁に使う荷物は取り出しやすく

財布や地図など頻繁に使う荷物はウェストバッグやフロントバッグなど、すぐに取り出せるところに入れるように工夫しましょう。

キャリアの選び方

キャリアは自転車にダボ穴が空いていても物理的に取り付けられない場合があるので、自転車屋に相談するのが無難です。

それでも通販で買いたいという人はまず「キャリア 自分の自転車名」で検索するなどして自分の自転車で確実に使えるキャリアがないかを調べます。同じ自転車でもサイズによって取り付けられなくなることもあるので注意してください。その方法で見つからなければ寸法を測って取り付けられるかどうかを見極めます。計算で合うように思えても合わないときは合わないのですが、これ以上はどうしようもないので購入して現物合わせを行います。合わない場合もヤスリでキャリアを削るなどで使えるようになる場合があります。

キャリアは数千~数万キロといった長距離を走行すると必ず折れます。公称耐荷重などは当てにならないので、折れやすいかどうかは実績で判断するしかありません。インターネットの旅行記や経験者の話などで利用実績のあるものを選びましょう。マイナーな製品や新製品は利用実績がないので避けるのが無難です。

高級キャリアとしては日東製品Tubus製品が定番で、低価格な製品としてはMINOURA MT-800Nが有名です。高級キャリアは何が違うかというと、やはり耐久性が違うはずですが、高級キャリアでも折れるときは折れますし、安いキャリアがいつになっても折れないということもありますので、一概に高級であればいいとも言えません。

シートポストキャリア

シートポスト(サドルの下の棒)に付けるリアキャリアがあります。普通のキャリアと比べると耐荷重や耐久性は低いですが、ダボ穴のない自転車にも取り付けられ、取り外しが簡単です。自転車に取り付けられないという心配もありません。テントなしの旅行なら十分にこれもアリでしょう。

荷物の固定に使うゴム紐

キャリアの上に荷物を積んだりするときは、バンジーコードなどと呼ばれるゴム紐を使います。ゴム紐にはいくつか種類があります。

自転車用ゴムロープ
ホームセンターやディスカウントショップの自転車コーナーなどに必ず置いてある自転車用ゴムロープです。大体2m以上の長さです。長いロープは短いものに比べると巻き付けるのに手間がかかるので、あまりおすすめしません。
バンジーコード
ホームセンターでよく売られているフック付きのゴム紐です。いろいろな長さのものがあり、便利に使えます。
リング付きバンジーコード
上記のフック付きバンジーコードをリングで繋いだ製品で、写真のように使います。20cmのもの40cmのもの60cmのものが販売されています(20cmのものはリングから出てる4本がそれぞれ10cmです)。実店舗で売っているのは見たことがありません。
スパイダーゴム
リングが連なって鎖のような形状を形作ってるゴムです。自由な長さに切ってキャリアのゴム紐取り付け用の突起に引っかけて使えます。また途中で交差させることもできます。パッケージ入りの製品には2つのフックがついています。フックの単体販売もあります。25cmから150cmのものがパッケージ入りで生産されています。切り売りは東京の池袋の東急ハンズでしているのを見たことがありますが、他の店では見たことがありません。通販で切り売りしている店も見つけられませんでした(情報求む)。「スパイダーゴム」をamazonで検索楽天で検索

フック付きのバンジーコードはひもを引っ張り出して結び目を作ると短くすることができます。

また、ホームセンターのバンジーコードのほとんどを製造しているユタカメイクのバンジーコードには1.7倍以内の長さで使用することが指示されています。あまり伸ばしすぎて使うのはよくないでしょう。

ホームセンターに行くと他の種類のゴム紐が置いてあることもありますので、探しに行ってみましょう。

ゴムがむき出しになっていたりフックがプラスチック製のゴム紐は太陽光などで劣化するのでやめた方がいいと思います。


ツーリングネット

オートバイのツーリングでよく使われるツーリングネット(写真参照)というものを使うと簡単に荷物をしっかりと固定でき、荷物が落ちづらくなるのでおすすめです。また食料やゴミなどといった一時的に積む荷物を挟み込んだりするのにも便利です。

おすすめサイドバッグ

キャリアにぶらさげるサイドバッグにおいて重要なのは耐久性・防水性・着脱のしやすさです。耐久性に関しては多くの利用者が利用して壊れなかったという実績がもっとも信頼できる指標になります。ということでポジティブな利用実績があり、完全防水で着脱が非常に簡単なサイドバッグとなると、これはもうオルトリーブ バックローラークラシックしかありません。

このバッグの自転車旅行者の間での普及率は圧倒的で、旅行先で見た実感では優に半数以上の人がこれを使っています。実売価格が16000円程度と少し高価で、重量はペアで1900gと少し重いですが、値段と重さを我慢する価値は十二分にあるでしょう。容量は左右合わせて40Lです。

フロント用のフロントローラークラシックというのもあり、これは左右合わせて25Lになります。フロント用とリア用はサイズ以外は同じもので、フロント用をリアに使っても、リア用をフロントに使っても構いません。

オルトリーブ・バックローラークラシックが高すぎるという場合は、オーストリッチ S-7という製品が同程度の容量(ペアで37L)で安く(ペアで一万円ぐらい)、利用実績もある定番品なのでおすすめです。これは取り付けに若干手間がかかり、全く防水ではありません。レインカバーがついてくるのですがつけても中身が濡れますので、中身をゴミ袋などに入れる必要が出てきます。

とにかく大きいものが欲しいという人はオーストリッチ サイドバッグ特大(こういう製品名です)というのがおすすめです。実売価格がペアで17000円程度、容量がペアで74Lです。海外自転車旅行者のブログなどでこれを利用しているのをよく見ます。リアにこれをつけてフロントにサイドバッグを付けないのは重量の分散の点から考えて良くないので、フロントとリアに普通のサイズのサイドバッグをつけても足りないときにだけ利用しましょう。

目的別おすすめの荷物の積み方

3泊4日以内でテント・寝袋なし

この場合はリュック一つで十分でしょう。何も身につけたくない場合は小型のサイドバッグや大型のサドルバッグなどを活用するといいです。

4泊5日以上でテント・寝袋なし

このぐらいの期間になるとリュックは辛くなってきます。小型のサイドバッグや大型のサドルバッグなどを使い、体には何も身につけない方がいいでしょう。

テント・寝袋ありで荷物少なめ

フロントバッグ+リアにサイドバッグ、またはフロントにサイドバッグ+サドルバッグがいいでしょう。3泊4日以内で軽量のテントや寝袋を使うのであればリュック一つでもいいでしょう。

テント・寝袋ありで荷物多め

フロントとリアにサイドバッグ+フロントバッグのフル装備がいいでしょう

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