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自転車旅行初心者の背中を押すブログ

更新停止中。ツイッターはちょくちょく見てます。(2015/8/6)

自転車旅行初心者のための自転車の選び方

自転車

ここでは自転車旅行初心者のために自転車の選び方の基礎を解説します。

どんな自転車でも旅行はできる

自転車旅行をするためには高級な自転車が必要だと思われるかもしれませんが、どんな自転車でも自転車旅行はできます。現にごく普通のママチャリで長距離旅行をされている方も大勢います。


確かにママチャリは高級な自転車より進める距離が短いのですが、だからといって旅がつまらないということはまったくなく、皆さん楽しそうに旅行をされています。むしろママチャリでゆっくり進む旅には高級自転車にはない楽しみがあるといってもいいぐらいです。


なのでもし自転車旅行用の高級な自転車を買うお金が無くて自転車旅行を始めるのを躊躇しているなら、それはとてももったいないことです。手持ちの自転車でもいいし、安い自転車でもいいので、是非自転車旅行を始めてみて下さい。どんな安い自転車でも、自転車旅行の醍醐味は味わえるはずです。


ただし整備不良の自転車で長距離を走るのは危険ですので、整備だけはしっかりしてもらってください。


ママチャリとスポーツ自転車

自転車には大きく分けて皆さんご存じのママチャリと、ロードバイクやマウンテンバイクと言ったスポーツ自転車があります。ママチャリは日常の足として誰もが簡単に近所を移動するために設計されているのに大して、スポーツ自転車は走ることそのものを楽しむものとして熟練者向けに長距離でも高速に移動できるように設計されています。そのためママチャリはスポーツ自転車と比べると、特に熟練者の場合に走行効率(人のエネルギーを車輪に伝える効率)が圧倒的に劣ります。スポーツ自転車には熟練が必要とはいえ、初心者でもママチャリよりスポーツ自転車の方が長距離を速く走れます。


信頼できるメーカーの品物を選んだ場合、値段はママチャリは2、3万円程度~、スポーツバイクは5万円程度~と差がありますが、その値段の差には走行効率の差が反映されています。確かにママチャリでも旅はできますが、あえてゆっくり走りたいという場合以外は、自転車旅行用の自転車はスポーツ自転車を買った方が遙かに快適な旅ができるでしょう。


ママチャリでの自転車旅行がどの程度快適かについてはママチャリで自転車旅行はできるのか?を参考にして下さい。


安物の自転車について

ネットショップやディスカウントショップなどでは5万円以下の格安のスポーツ自転車(のようなもの)が主力商品として並んでいます。自転車旅行初心者の人がこれらに目を引かれるのは当然だと思います。ですがこれらは基本的には粗悪品で、スポーツ自転車の走行効率を得られないだけでなく、長距離旅行の際の耐久性に不安があります。まともなメーカーのママチャリを買った方がまだマシです。


どんな自転車でも自転車旅行はできると言っておいて申し訳ありませんが、快適かつ安全に自転車旅行がしたければ最低でも自転車本体に5万円程度の出費が必要だと考えて下さい。


高級自転車は必要か

世の中には何十万円もする自転車がありますが、それらを購入すれば値段の分だけ自転車旅行が快適になるかというと、そんなことはありません。何十万円もする高級な完成車はレース用や激しい山道を走るためのものなどで、自転車旅行で恩恵を得られるものではありません。自転車旅行の自転車はそこそこの速度で走れてそこそこ丈夫であればいいので、いくらお金があっても20万円程度以上の完成車を買ってもあまり値段分の効果はないでしょう。


ただし自転車のオーダーメイドをするとそのぐらいの金額は軽く吹き飛びます。オーダーメイドの自転車に関しては自転車はオーダーメイドできます@自転車ツーリング再生計画を参考にしてください。


というわけで自転車旅行に適した自転車は5万円~15万円程度が中心的です。


自転車旅行に適した自転車とは

次のような特徴をもった自転車が自転車旅行に適しています。

  • 丈夫
  • 軽い
  • ドロップハンドルである
  • タイヤの太さが適切
  • キャリア(荷台)がつけられる
  • 泥除けがつけられる
  • 低ギア比がある
  • クロスレシオである

丈夫さは最も重要です。自転車旅行は大量の荷物を積んで長距離を走るために部品の破損危険が大きいからです。


重さが軽い方が走りが軽いですが丈夫さは失われます。世界一周なら徹底的に重くて丈夫なものがいいですが、一週間程度の旅行なら多少丈夫さを犠牲にしても軽いものがいいです。自分の旅行に適切な軽さ・丈夫さの自転車を選びましょう。


タイヤについては次の項を見て下さい。


ドロップハンドルドロップハンドル

ハンドルがドロップハンドルという丸まったハンドルだと、まっすぐの棒状のハンドル(フラットハンドル)より自由な姿勢がとることができ、長距離を楽に走れます。フラットハンドルには低速でコントロールをしやすい・ブレーキが握りやすいなどのメリットがありますが、自転車旅行においてはドロップハンドルが有利だと考えて問題ありません。とはいえドロップハンドルは比較的楽に走れるというだけで、フラットハンドルでも問題なく長距離を走れます。ドロップハンドルとフラットハンドルを交換するのはあまり現実的ではありません。


スポーツ自転車にはキャリア取り付けのネジを差し込むダボ穴があるものとないものがあります。ダボ穴がなくてもキャリアを取り付ける方法はありますが、耐久性を考慮するとテントや寝袋を積む場合はダボ穴のある自転車が必要だと考えてください。


泥除けもダボ穴が必要で、それがある自転車とない自転車があります。泥除けは使わない人もいるぐらいで必須ではないのですが(私は使ってません)、泥除けを付けるという選択肢があった方がいいとは言えます。


前後のギアの組み合わせに低ギア比(後ろのギアに対して前のギアが小さい)があると上り坂を楽に上れます。自転車旅行では大量の荷物を積んで峠を越えることがあるので、この低ギア比の存在は重要です。特に体力のない自覚のある方は必ず考慮する必要があります。大雑把な話をすると、自転車には前のギアが二枚あるのものと三枚あるものがあり、三枚ある場合は十分な低ギア比があります。目安として前のギアと後ろのギアの比率が1対1であれば楽に坂が上れると覚えておくといいでしょう。


自転車の変速はギアの歯数を異なったものに変えていくわけですが、変速の際の歯数の変化が少ない(クロスレシオ)と平地を楽に走ることができます。困ったことにクロスレシオであればあるほどに低ギア比がなくなってくるという関係があります。例えば一般にロードバイクはクロスレシオですがあまり低いギア比はなく、マウンテンバイクはクロスレシオではないのですが低いギア比があります。


ギア比に関して実際に走ってみないとわからない部分が多いので、初心者の方は平地向き、登坂向きの違いがあることぐらいを覚えておき、細かいギア比の問題は自転車屋で相談した方がいいでしょう(自転車屋は説明が面倒なのでギア比の話は自分からしない可能性があります。買うときはしっかり確認しましょう)。ギアは交換可能です。それほどお金がかからない場合が多いので、積極的に自転車屋に相談してみましょうう


タイヤについて

タイヤの違いは乗り心地に大きな影響を与えます。フレームの違いより影響は大きいです。下記ではタイヤのサイズについて記載していますが、同じサイズでもタイヤによって乗り心地や耐パンク性などの違いがあります。タイヤはアクシデントで破けたり数千キロ走って消耗すると交換する必要があります。交換するときは安物は避けて1本4000円ぐらいするものを買った方が耐久性や安定性の面で安心です。高いものはレース向けのもので自転車旅行用に買っても無駄なものが多いです。


太さ

タイヤの太さはmmまたはインチで表します。舗装路中心の自転車旅行の用途で問題になるのは23~38mmぐらいです。タイヤの太さが違うと次のような違いが現れます。

速度 荒れた路面 振動吸収 耐パンク性
細い 速い 走りづらい × ×
太い 遅い 走りやすい

細いタイヤが速いのは路面抵抗が小さいためで、荒れた路面に弱いのはタイヤが弾かれやすいためです。耐パンク性の違いは空気圧が足りないときに起きるもので、十分な空気を入れていれば差はありません。空気圧を小さめにするとタイヤが太いのと同じ効果がありますが、その影響はタイヤの太さほどではないです。


自転車旅行では振動吸収性、速度、荒れた路面の走りやすさのどれも重要なため、これがベストといえるタイヤの太さはありません。中心的に使われているのは舗装路の自転車旅行なら28mmか32mmぐらいでしょう。


ブロックタイヤ(表面がゴツゴツしたタイヤ)は舗装路では全く役に立ちません。


タイヤの太さはある程度の範囲で交換によって変更可能です。ある程度の範囲とはリム幅の1,4~2.4倍で、詳しくは自転車店に相談するか、自転車のタイヤ及びリム寸法@自転車探検!を見て下さい。


直径

自転車旅行の自転車で問題になりやすいタイヤの直径(正確にはビード径)と、その特徴は次のものです。

直径(mm) 通称 主なタイヤの太さ(mm(inch)) 主な用途
559 26HE 25(1.0)~64(2.5) MTB
571 650C 23, 25 トライアスロン
584 650B 35(1-1/2) ランドナー
590 650A 35(1-1/2), 38(1-3/8) ランドナー、ママチャリ
622 700C 18-38 ロードバイク、クロスバイク

ロードバイクでは23mmが最もよく使われます。MTBの場合は路面の種類にによって様々な幅のものが使われます。直径が違うタイヤに交換することはできませんので、例えばランドナー(後述)はタイヤの交換の選択肢が非常に少ないことになります。細いタイヤを履きたければMTB、ロードバイクかクロスバイクを選びましょう。ただし650Aのランドナーはママチャリのタイヤが使えるため、現地でタイヤを手に入れやすいというメリットがあります。


タイヤの直径が大きい方が加速し辛く速度を維持しやすいという違いはありますが、この程度の直径ではそれほど大きな違いにはなりません。

次に具体的にどの車種が自転車旅行に向いているかを考えます。

自転車の種類

スポーツ自転車には次のような種類があります。

  • ロードバイク
  • マウンテンバイク
  • クロスバイク
  • シクロクロス
  • 小径車
  • 旅行車

それぞれの特徴と自転車旅行への適正を見ていきます。


ロードバイク

長距離の高速走行に特化した自転車で、車体が軽く、タイヤが細いのが特徴です。ドロップハンドルなので長距離も楽に走れます。しかし軽い分丈夫さが犠牲になっていて、荷物の積載には不向きです。テントと寝袋を積む旅行での使用は難しいでしょう。ただし舗装路だけを走り、自転車に荷物を積まない、もしくは積む荷物が少ない場合はロードバイクが自転車旅行で最も快適に走れるでしょう。軽装で体力のある人が走ることを想定してるため、低いギア比はないことが多いです。ロードバイクを乗りこなすには多少の熟練が必要で、値段は10万円程度~します。ロードバイクにはレース向きのものともっとカジュアルな利用を想定したコンフォートロードと呼ばれるものがあり、自転車旅行に向いているのはコンフォートロードです。


マウンテンバイク

マウンテンバイクは山道などの悪路を走るための自転車です。そのため非常に丈夫で、大量の荷物の積載にも耐えられます。ただし舗装路を走る自転車旅行では丈夫さのメリットよりそれに伴う重さのデメリットが大きいことがあります。私の感覚では日本一周なら丈夫さのメリットの方が大きいですが、北海道一周なら重さのデメリットの方が大きいです。悪路走行用とはいってもタイヤを舗装路向きのものに交換すれば舗装路も快適に走ることができます。悪路で操作しやすいようにフラットハンドルなので、長距離では多少不利です。サスペンションという衝撃を吸収する装置がついていることがありますが、走行効率を悪くするので舗装路を走る限りない方がいいです。マウンテンバイクの値段は7万円程度~です。


クロスバイク

クロスバイクはよくマウンテンバイクとロードバイクの中間の自転車と言われます。舗装路向けのマウンテンバイクと言ってもいいと思います。高速走行に特化しているわけではないのでロードバイクほどには速くないですし、悪路を想定しないのでマウンテンバイクほどに丈夫ではありません。ですが荷物は積めるしそこそこ速く快適には走れるので、自転車旅行には十分に使えます。ギア比はマウンテンバイクを継承していて、低いギア比があることが多いです。低価格の商品が中心で、値段は五万円程度~です。


クロスバイクと言っていいのかはわかりませんが、ライトウェイのソノマという自転車は自転車旅行向きに作られていて、値段も手頃で入手性もいいです。ドロップハンドルです。ただしこれは初期状態で低いギア比がないです。

シクロクロス

シクロクロスはオフロードを走れるようにしたロードバイクです。クロスバイクと同様にロードバイクとマウンテンバイクの中間と言われるのですが、、シクロクロスが元々レース向けなのに対して、クロスバイクは街乗りの利用を想定して販売されたという違いがあります。なのでシクロクロスはクロスバイクのように安くはなく、ロードバイクの価格帯と同じです。レース用でないものは自転車旅行に向いているのですが、シクロクロスはロードバイク、マウンテンバイク、クロスバイクと比べるとマイナーなので自転車屋が取り扱っていないかもしれません。


小径車

小さなタイヤの自転車です。ホームセンターなどに売っている安物もありますが、五万円程度~する本格的なものをここでは問題にします。タイヤが小径なので漕ぎ出しが軽く、速度の維持が難しいです。小径車は生産数が少ないため同じ値段の普通のタイヤサイズのスポーツバイクと比べると高く、また部品の入手性も悪いです。このように小径車はあまり自転車旅行におけるメリットはありません。ですが輪行(電車などで持ち運び)しやすいという点だけは大きなメリットです。ちなみに車種によっては小径車でもキャリアを取り付ければ荷物を積んでキャンプツーリングなども可能で、してる人もいます。


ランドナー

旅行用の自転車で「自転車旅行に適した自転車とは」で述べた特徴を全て満たしていて(クロスレシオとは言えないかもしれません)、テントや寝袋を積んでの旅行に問題なく利用できます。ですが基本的には廃れた車種で、取り扱い店舗も少ないです。懐古趣味で乗る自転車と考える人も多いです。最近の主流の自転車との大きな違いの一つは、ダブルレバーというダウンチューブ(ハンドルとペダル部分の間の棒)に取り付ける変速機を採用していることです。好みの問題もありますが、一般的なハンドルについた変速機の車種を選ぶのが無難だと私は思います。現行品で有名なランドナーは次のものです。


それ以外に、最近発売されたランドナーに近い自転車としてARAYA FEDERALがあります。5万円程度と値段も手頃です。


キャンピング車

正式名称はわかりませんがテントなどを積んで長距離旅行をするために設計されたマウンテンバイクベースの自転車があります。次の2種類が有名です。

GREAT JOURNEYはキャリアとキャリアにつけるバッグが、LGS-GMTにはキャリアがついています。GREAT JOURNEYは特に人気で、自転車旅行をしていると頻繁に乗っている人に会います。


これらの自転車は日本一周などのかなりのハードな使用を想定していて、丈夫な分走行効率が悪いです。一週間程度の旅行に使う場合などはクロスバイクなどのもっと軽快な自転車がいいでしょう。


結局何を買えばいいの?

日本一周や世界一周などの大旅行にいきなり出かけるのであれば、キャンピング車がいいでしょう。


ロードバイクは荷物が少なければベストなのですが、初心者の人はこれから荷物が少ない旅行が好きになるか、荷物が多い旅行が好きになるかはわかりません。自転車旅行用としては買わない方がいいでしょう。


マウンテンバイクは初心者の人が行うような旅行には丈夫すぎるので、オススメしません。


結局ロードバイクもマウンテンバイクも特定の用途に特化しすぎているのということで、その中間のクロスバイクやシクロクロスは自転車旅行に適しているといえます。


ただし初心者の人はあまりお金をかけたくないでしょうし、シクロクロスは入手性がよくないので、値段が安く入手性のよいクロスバイクがオススメです。5万円~7万円程度出せば必要十分な性能のものが買えます。


ランドナーは近所に取り扱っている店があれば検討してみましょう。わざわざ遠くの店まで買いに行くのは故障時の対応などが大変になるのでオススメしません。


いろいろ言ってきましたが、ある程度の耐久性があるスポーツ自転車であればどんな自転車でもそれなりに快適に走れるので、多少の性能は犠牲にして見た目で選んでもいいと思います。


まとめ

以上、自転車旅行用の自転車を選ぶ際に必要な基礎知識を紹介してきました。自転車はもっと奥深いものですが、実際に乗らずに本やネットを読みながら悩んでも得るものは少ないので、この記事で得られる程度の知識を得たら後は自転車屋で相談して自転車を選ぶことをオススメします。


実際に購入するときの注意点などは自転車旅行用の自転車の買い方を参考にして下さい。

“自転車旅行初心者のための自転車の選び方” への3件のフィードバック

  1. [...] 自転車旅行初心者のための自転車の選び方もご参考に。 [...]

  2. [...] 。参考記事:自転車旅行初心者のための自転車の選び方 [...]

  3. Johnk359 より:

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